「すでに次世代がリアルに」日産オールラインナップ試乗会リポート

萩原充
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2018/08/11 10:00

主役はADAS技術

去る7月24日(火)、日産自動車の主催による「日産オールラインナップ試乗会」が、千葉県袖ヶ浦市のテーマパーク「東京ドイツ村」で開催された。みなさんの記憶にも新しいと思うが、当日の関東近郊はドピーカンで最高気温は35.3度! 昼からのスケジュールを選んだ自分のうかつさが残念である。

試乗会のテーマは、「NISSAN INTELLIGENT MOBILITY(ニッサン・インテリジェント・モビリティ)」。テレビ等で耳に目にする「プロパイロット」とか「e-POWER」「アラウンドビューモニター」というキーワードがそれ。ということで、主催者の意図を汲んだリポーターは、NISMO仕立てのGT-RやフェアレディZの誘惑を退け、公道試乗にピュアEVの「リーフ」をセレクト。続いて熱中症対策に「エルグランド350ハイウェイスター」を、そして最後までGT-Rに未練タラタラで「セレナNISMO」を借り受けた。

試乗インプレは割愛するが、次世代を謳うリーフをはじめセレナやノートといった日産の「e-POWER」は、すでにポピュラーな存在といっていい。需要を喚起した日産の手腕はお見事だし、好調なセールスが市場動向を雄弁に物語る。事実、ワンペダルの速度コントロールはストップ&ゴーが多い都市部に適しているし、高速道路の自動運転というプロパイロットも洗練度を増してきている。

ではメインイベントは何かというと、ニッサン・インテリジェント・モビリティの根幹となる「ADAS(先進運転支援システム)」体験だ。まずは「インテリジェント・エマージェンシーブレーキ」から。こうした緊急自動ブレーキは標準装備化が進んでいるものの、一般公道でのトライは避けたいところ。リーフを使ったテストでは、低速走行で前車にノーブレーキで迫っていく。機能を理解していてもドキドキする体験だから、実際の交通環境では作動させたくないものだ。

続いてもリーフが搭載する「プロパイロットパーキング」体験だ。これもプロパイロット=自動運転を名乗るだけに、駐車可能なスペースのサーチからステアリング、アクセル・ブレーキ、前後進のシフト、完了後のパーキングブレーキまで、一連の操作がボタンのワンプッシュで設定できるのだ。しかも前向き、後ろ向き、縦列駐車に対応するほか、動き自体もスムーズ。「トロい! 自分でヤル!」という短気も起きない仕上がりぶりだ。

そして、EVカーシェアリングの「チョイモビ」に乗れる「ニューモビリティコンセプト」試乗にも参加。このタンデム電動シティコミューターは、操作がシンプルで、カタチも動きもユニークで楽しい。エアコンがないので真夏には不向きかもしれないが、ホントにチョイ乗りなら、まあ楽しさの方が勝るでしょう。

今回、半日におよぶ試乗会で示された「ニッサン・インテリジェント・モビリティ」は、単に理想を語るコンセプトにとどまらず、すでに市販モデルに投入されて揉まれているもの。これからも現実のモビリティの中で洗練され進化していくだろうと考えつつ、帰路のアクアラインで激しい渋滞に遭遇したリポーターが、「プロパイロット」を渇望したのは事実。まさに日産広報部の「思うつぼ」だ……。

日産自動車 http://www.nissan.co.jp/ 

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