新世代の安全運転支援技術を支えるデンソー【人とくるまのテクノロジー展2018横浜】

塚田勝弘
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2018/06/07 17:00

トヨタ自動車は電子部品事業を2022年を目処にデンソーへ集約する方向性で検討すると発表。電子部品のスペシャリストである同社の存在感の高さが改めて示された。「人とくるまのテクノロジー展2018」でも、安全や環境性能ジャンルを中心に得意の電子部品を数多く出展していた。

コンパクトになった最新センサー

夜間の歩行者を検知する衝突被害軽減ブレーキを搭載する第2世代のトヨタ・セーフティ・センスは、デンソーによる画像センサー(単眼カメラ)、ミリ波レーダーを搭載している。新たなレンズが開発された画像センサーは、高感度化により夜間の認識性能を向上。もう一方のミリ波レーダーは、わずかな速度差を高精度で検知できるのが特徴で、これにより難しいとされる歩行者検知性能を引き上げている。さらに、画像センサーは4割、ミリ波レーダーを6割も小型化するなど、搭載性を高めているのも特徴だ。

新素材を使ったパワーデバイス

環境面では、SiC(炭化ケイ素/シリコンカーバイド)という最新素材を使った最新のパワーデバイスを展示。東芝や三菱電機など他のパワー半導体メーカーも注力しているSiCは、ハイブリッドやEVのモーターを制御するインバーターに使われ、従来のシリコン製よりも高効率化が可能。燃費や電費向上に貢献する最新デバイスだ。

デンソーは、高品質なSiC 6インチウェハの開発に成功し、小型で高効率な車載電動駆動システムを開発している。こうした技術がトヨタのハイブリッドやEVの燃費、電費向上に寄与するのも遠い未来ではないはず。

そのほか、他車との相互作用を予測しながら安全に走行できる自動運転アルゴリズムの開発を披露。同アルゴリズムにより、渋滞レーンへの合流や狭道でのすれ違いなどで、自車が走行するための十分なスペースがない場合、自車の行動意図を周辺の車両へ積極的に伝えることが課題としている。

フォト&リポート 塚田勝弘

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